このフォルダにアクセスする許可がありません
Windows7を使っていて、一度はこのようなお叱りを受けたことがあるでしょう。「このフォルダにアクセスする許可がありません。 [続行] をクリックすると、このフォルダへのアクセスを取得します。」
アクセス権が取れていないと、データを移行したいときやバックアップしたいときに、データがすべてコピーされなくて困ります。
そして厄介なのは、[続行] をクリックしてもそのフォルダへのアクセス権のみを取得するというところ。そのフォルダにあるファイルやサブフォルダのアクセス権はまた個別に設定しなければならないということになります。
では、どうすればよいか?
コマンドプロンプト(管理者として実行)から再帰的にアクセス権(ALC)を設定してあげればよいのです。
これには cacls というコマンドを使います。
cacls <ファイル名> [オプション] <ユーザ名>:<パーミッション>
あるフォルダ以下のすべてのファイルに、誰でも読み書きできるようにアクセス権を与えるには次のようなコマンドになります。
cacls * /T /E /P everyone:F
*: (ワイルドカード)すべてのファイル/フォルダ
/T: 再帰的にスキャンする
/E: 既存のACL内容を保持する
/P: 変更を加えるユーザのALC内容を上書きする
everyone: 全ユーザ
F: フルコントロール
(2016/07/27追記)
caclsコマンドでアクセスが拒否される場合、Administratorにアクセス権がない可能性があります。その場合は、ファイルやフォルダの所有者を変更してみて下さい。
ACLの詳しいことは以下のページを参照下さい。
参考Webページ