iroha Board を試してみる。その1
OSS(Open Source Software)を使って手軽にe-Learning環境を構築できないか?
兼ねてよりe-Learningには関心があり、有名どころのmoodleあたりを触ってみようかなと考えていたのだけど、ネットで調べてみると『iroha Board』なる軽量なLMS(Learning Management System)があるとのこと。
https://irohaboard.irohasoft.jp/
これはシンプルで良さげ!というわけで、とりあえず入れてみることに...
が、これの導入に少し手を焼いたので記事としてまとめます。
必要なもの
LMSを構築するにあたり最終的に必要となるものを以下にざっくり列挙する。
前提としての環境
いきなりネイティブに入れるのは、面倒くさかったのでVM上で環境を作ることにした。
ホスト環境(MacBook)
- OS:OS X Yosemite(10.10.5)
- 仮想化ツール:Parallels Desktop 11 for Mac(11.2.2)
ゲスト環境
手順概要
Macに仮想化ツールがすでにインストールされている前提で進めます。
- 「iroha Board」のWebページでインストール手順を確認する
- apache2をインストールする
- mysqlをインストールする
- php5.6をインストールする
- iroha BoardとCakePHPのソースをダウンロードする
a. 公開ディレクトリを用意する
b. ダウンロードしたソースを用意したディレクトリに展開する - mysqlの設定を行なう
- データベースを作成する
- cake phpが動作することを確認する
a. 所有者をapache(www-data)に変更する
b. Security.salt と Security.cipherSeed の値を変更する
c. rewriteモジュールを有効にする
d. apacheのディレクティブを変更する - iroha board の設定を行なう
a. database.php を修正する
b. core.php を修正する
手順補足
長くなりそうなのでこの記事では手順3までを補足します。(手順概要の赤枠のところ)
手順1〜2:普通に行なう。なおゲストOSには以下のイメージを使用した。
Lubuntu 16.04.1 LTS 32-bit PC (i386) desktop image
http://cdimage.ubuntu.com/lubuntu/releases/16.04.1/release/lubuntu-16.04.1-desktop-i386.iso
手順3.a:ゲストOSの初回ログイン時にソフトウェアの更新を提案されるのでそれに従う。
手順3.b:ゲストOSウィンドウの右上にビックリマークがあるので、クリックして「Parallels Tools をインストールする」を選択。(メニューバーからもいけるはず)
Parallels Toolsのメディアがマウントされるのでマウントポイントに移動して、
$ sudo ./install
インストールが完了したらゲストOSを再起動し、マウントポイントからメディアをアンマウントする。
手順3.d:使いやすいエディタやWebブラウザのパッケージをインストールする。
手順3.e:xdg-user-dirs-gtk-update するとParallels Desktopでは不都合があるので、次のようにシンボリックリンクを張るようにする。
$ ln -s ~/デスクトップ ~/Desktop
続きは次回に!