iroha Board を試してみる。その2
前回の記事からの続きになります。
今回は手順4〜手順9の手順補足をします。
手順概要(再掲)
- ゲストOSのイメージをダウンロードする
- ゲストOSをインストールする
- ゲストOSの使い勝手をよくする(以降はゲストOSでの作業)
a. ソフトウェアアップデートを行なう
b. Parallels Toolsをインストールする
c. (必要に応じて)作業用のアカウントを作成し、適当に権限を付ける
d. vim, emacs, chromiumをインストールする
e. ホームディレクトリを英語表記に直す
f. キーボード入力メソッドの設定を行なう
- データベースを作成する
- cake phpが動作することを確認する
a. 所有者をapache(www-data)に変更する
b. Security.salt と Security.cipherSeed の値を変更する
c. rewriteモジュールを有効にする
d. apacheのディレクティブを変更する - iroha board の設定を行なう
a. database.php を修正する
b. core.php を修正する
手順補足
手順4:バージョンアップによって導入手順が変わっていたら困るので、公式ホームページでインストール手順を確認する。執筆時点ではバージョンは0.9.7で、手続きとしては以下の通り。
- iroha Board のソースをダウンロードして展開
- CakePHP のソースをダウンロードして展開
- 公開ディレクトリに展開したファイルを配置
- データベースの設定をする
- 必要に応じてwebrootの設定ファイルを修正する
- ブラウザよりインストールする
手順5:普通にaptより入れる。
$ sudo apt-get install apache2
手順6:普通にaptより入れる。途中でMySQL root のパスワードを何にするか問われるので予め決めておく。
$ sudo apt-get install mysql-server
手順7:lubuntu 16.04 のデフォルトのphpは7.0なのでphp5.6をインストールできるようにppaを追加する。
$ apt show php
$ sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php
$ sudo apt-get update
$ sudo atp-get install php5.6
phpでmysqlを扱うので、php5.6-mysql パッケージもインストールする。
$ sudo apt-get install php5.6-mysql
手順8:iroha Board の公式Webページにリンクが張ってあったのでそこからソースをダウンロードする。
手順8.a:通常、apacheの公開ディレクトリは /var/www/html あたりだけど、ごちゃごちゃになるといけないので今回は /var/www/iroha を新規作成し、ここを公開ディレクトリとして設定する。
# mkdir /var/www/iroha
/etc/apache2/apache2.conf に以下を追記。
Alias /iroha/ "/var/www/iroha/"
<Directory /var/www/iroha>
Options Indexes FollowSymLinks
AllowOverride All
</Directory>
手順8.b:/var/www/iroha はroot所有になっているので展開はroot権限で行なう。
$ sudo mv ~/Downloads/source.tar.gz /var/www/iroha
$ cd /var/www/iroha
$ sudo tar xvzf source.gz.tar
ソースを展開後、ディレクトリ名を "iroha Board" は "irohaboard" に変更、"cakePHP" は "cake" に変更しておく。(別に名称は任意でよいが)
手順9:iroha Boardでは初期設定時にデータベース無効な日付(0000-00-00 00:00:00)を書き込むため、SQLの設定にALLOW_INVALID_DATES を指定しておく必要がある。
/etc/mysql/my.cnf などの設定ファイルに以下を追記。
[mysqld]
sql_mode=ALLOW_INVALID_DATES
追記後、サービスを再起動させる。
$ sudo service mysql restart
サービス再起動後、mysqlにrootで入り、sql_modeを確認する。
mysql> select @@sql_mode;
一応、ここまでが iroha Board を導入するまでの下準備になります。
手順10以降の手順詳細は次の記事で紹介します!
参考Webページ